■オットヴェンティ（シチリア州）

オットヴェンティは、シチリア西部にあるエリチェ、ヴァルデリチェ、トラーパニ周辺に広がる約40haの畑を所有します。石灰質と粘土質が混ざった、ブドウ栽培に理想的な土壌で、グリッロ、ジビッボ、ネーロ・ダーヴォラ、ネレッロ・マスカレーゼを栽培します。
一般的なシチリアワインは、高い糖度のブドウから高いアルコール度のワインが造られている中で、オットヴェンティは、糖度が最大値になってから収穫するのではなく、香り、風味、酸味、味わいの骨格が最高の状態で熟した際に収穫を行います。
標高700mを超える、中世の城塞都市だったエリチェの町を中心に広がる畑は、地中海からの風の影響を受けやすく、ブドウ栽培において病害の影響を与える湿気を除き、ブドウを乾燥させ健全な状態を保つことができるため、病害対策を最小限に抑えることが出来ます。健全に育ち、理想的な状態で収穫出来たブドウに細心の注意を払い、収穫後ドライアイスや窒素を使用することでブドウを酸化によるダメージから守ります。ワイナリーの名前のオットヴェンティは、「八方からの風」を意味し、ブドウ栽培に恩恵を与える風へのオマージュとしてその名をつけております。